日本酒女子に向けて思うこと
私はお酒がそこまで強くない。ビール2杯も飲めばベロベロだ。
それでもお酒を飲んだ時、体が熱くなって、緊張がほぐれる感じが好きだ。喉越しもたまらない。仕事の後に飲む一杯は格別である。
だから大抵、最初の一杯のビールを頼み、それをちびちび呑む。
何人かで飲んでいると「次は日本酒で」。大抵そんな女性がいる。
お猪口でくいっと日本酒を飲み、地酒の話に華がさく。羨ましさがこみ上げる。盛り上がるその横で、真っ赤になりながら最初に頼んだお酒をちびちび呑む。
ああ、お酒が強くなりたい。日本酒を飲みながら地酒の話なんかしたい。
願いは虚しく30代に入ってから、お酒の弱さに拍車がかかっている。
このままでは。日本酒は飲めなくても、何か代わりのことはなのか。
先日、ホットワインを買った。
グリューワインというシリーズだ。
ホットワインというものは「卵酒」同様に、お酒で体が温まり、ハチミツなんかも入れれば喉にもいい、という飲み物。
日本酒女子には、及ばないのはわかっている。
ただ夜これをオシャレに飲んでいれば、別視点で「素敵な飲める女子」の称号を欲しいままにできるのではないか?
甘い甘いホットワイン用のワインに、ハチミツをちょっと垂らし、チューブの生姜を少し混ぜる。
レンジで温める。辺りにワインのあまーい香りが広がる。一口。
美味しい。美味しい。美味しい。
予想以上の味に驚きながら、コップに半分くらい作ったホットワインをちびちび飲んだ。
これでオシャレ女子の仲間入りだ。
妥当日本酒女子。見ていろ。
10分後、ベロベロになって、気持ち悪くなった。
二日酔いのおまけ付き。全然かっこよく語れそうにない。
日本酒女子に追いつくのは一体いつになるやら。