OLお仕事日記

日常のこと、副業のこと、お仕事のこと、つれづれと書いています。

「天才を殺す凡人」自身はどのタイプか考えながら読んでいる時点で凡人と分かった。

北野唯我さんの「天才を殺す凡人」を読みました。

最初は「犬が喋る話!」と思ったのですが、みるみる引き込まれました。

 

天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

▼あらすじ

天才肌の女性創業者社長に惚れ込み、起業に加わって10年。会社は大きくなったが、
新事業は振るわない。「社長は終わった」などという声も聞こえてくる――。
そんな悩みを抱える広報担当の青野トオルは、謎の犬ケンと出会う。
関西弁と東北弁がまざった珍妙な言葉を使うケンは、トオルの疑問に当意即妙に答えていく。

▼書籍のポイント

自分のタイプを診断するテストはたくさんありますが、本書は人の特性を大きく3つに分類しています。それが「天才」と「秀才」と「凡人」です。

「天才」 創造性で評価される

「秀才」 再現性で評価される

「凡人」 共感性で評価される

この3者はそれぞれ全く違う価値観で生きています。人数の比率は凡人が圧倒的に多く、次に秀才、一握りが天才という比率です。

天才は創造性が豊かで新しいものを次々に思いつきますが、秀才や凡人は天才の価値観を理解することができません。また天才の能力はいわばアートの世界なので、数字で表現することができません。そのため、何でも定量化する秀才の人と戦ったら、はたから見ると秀才の発言の方が、説得力があるように感じてしまいます。

一方、大多数を占める凡人はというと、基本は感情で動きます。オセロの石のように雰囲気に流されて、白か黒かを決めます。

そのため、破壊的イノベーションを起こすような天才のアイディアが出てきたとしても、何となく雰囲気で良し悪しを決めてしまいます。凡人の一番の強みは人数ですので、雰囲気で決まったことも大多数が指示すれば正義となります。

それが書籍のタイトルとなっている天才を殺す凡人です。

 

▼感想

何で伝わらないんだろう・・・が解決した!

「何でわかってもらえなんだろう・・・」という気持ちがスッキリ解消しました。自身はおそらく凡人にちょこっと秀才が入ったタイプ。一方、仕事で天才肌の人がいるのですが、具体的な目標設定や、マニュアル化などを説明しても、さっぱり分かってもらえない感じで、ずっとモヤモヤとしていました。何となく大事にしているポイントが違うのだろうな、と思っていたのですが、この書籍ではっきりしました。おそらく見えている景色が全然違うんですね。

分かったからこそ、相手への接し方を工夫したり、自分ができる役割をしていくのが良さそうです。

天才の独創性を理解できるものなのだろうか?

一方で、デザイナーとこの書籍の話をすると、ちょっと異なる意見もありました。アートやデザインなど創造性の割合が多くを占める分野においては、独創性と自己満足の境目を見極めるのは非常に難しいということ。

書籍には、天才の創造性が独創的なのか、自己満足なのかを見極めるのは、反発の量で分かるとかかれてありましたが、実際には全く見極められないように思うのです。

 

例えば、広告代理店が、クライアントに提案をしたとします。商品を非常に独創的に紹介している広告だったとします。これが独創的でお客様に喜んでもらえるものなのか、それとも制作者の自己満足なのか、クライアント(担当者)は判断がつかないのが普通のように思います。

だからこそ、そのアイディアにいち早く気づき、そして小さくテスト的に取り入れられる風土がある会社が強いと思いました。

北野唯我さんの他の書籍も人気 

天才を殺す凡人の他にも書籍や、ブログを書かれていました。

またじっくり読みたいと思います。これもアマゾンで星4.3!気になる・・・!

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

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