OLお仕事日記

日常のこと、副業のこと、お仕事のこと、つれづれと書いています。

見城徹さん「たった一人の熱狂」、今更ですがめちゃよかった!

見城徹さんの「たった一人の熱狂」(幻冬舎文庫)を読みました。

幻冬舎の取締役見城徹さんの魂を込めた55の格言が入った本なのですが、見城さん風にいうなら、内臓を鷲掴みにされて口から引きずり出されるような激しがありました。

たった一人の熱狂  

たった一人の熱狂 (幻冬舎文庫)

内容(「BOOK」データベースより)

すべての新しい達成には初めに熱狂が、それも人知れない孤独な熱狂が必ずある。「癒着に染まれ」「野心なんか豚に食われろ」「一撃必殺のキラーカードをつかめ」「人たらしになるな。『人さらい』になれ」「結果が出ない努力に意味はない」など、出版界の革命児・見城徹による、仕事に熱狂し圧倒的結果を出すための55の言葉を収録。文庫完全版!

著者:見城 徹さんとは?

1950年12月29日、静岡県清水市(現・静岡市清水区)生まれ。静岡県立清水南高校を卒業し、慶應義塾大学法学部に進学。廣済堂出版に入社。初めて自身で企画した『公文式算数の秘密』が38万部のベストセラーとなる。75年、角川書店に入社。「野性時代」副編集長を経て、「月刊カドカワ」編集長に。5本の直木賞作品を始め数々のヒット作を生み出し、41歳にして取締役編集部長に昇進。93年、角川書店を退社し幻冬舎を設立。設立後、五木寛之大河の一滴』、石原慎太郎『弟』、唐沢寿明『ふたり』、郷ひろみ『ダディ』など23年間で22冊ものミリオンセラーを世に送り出す。

感想

755という著名人と無名の人とが、自由にコンタクトと取れる媒体で、見城さんが投稿するようになったのが出版のきっかけだったそうです。

投稿してくる人に一人一人のことを考えて想像し、一言一句言葉を選び抜いて返信していくうちに、ユーザーと見城徹さんとのガチンコ人生問答と化していったそうです。奇跡のSNSとも。そのやりとりを見て当時双葉社に勤めていた箕輪さんが、見城さんに猛アタックし書籍として編集したのがこの本です。

内容は松下幸之助さんの語録をまとめたもののように、数ページごとに1ページのテーマが設定されていて、テーマごとに見城さんの言葉が詰まっています。

熱い本!とかいうと随分薄く聞こえてしまうのですが、この本を読むと見城徹さんという人の仕事への熱狂だったり、結果に対して命を削りながら本気で取り組んでいるのが伝わってきます。

痺れる言葉が多くて、何なら本丸ごと引用したいほどなのですが、これから読む人もいrと思うので、なんども見返している言葉を抜粋します。

 

結果が出ない努力に意味はない

・努力することに意味があるなどというのは単なる人生論であって、仕事に関して言えば「成功」という結果が出ない努力に意味はない。

・圧倒的努力とは何か。人が寝ている時に寝ないで働く。人が休んでいる時に休まず働く。どこから手をつけたらいいのか解らない膨大なものに、手をつけてやり切る。「無理だ」「不可能だ」と人が諦める仕事を敢えて選び、その仕事をねじ伏せる。人が諦めたとしても、自分だけは諦めない。

売れない本に価値はない

・自分の中に何かが突き刺さらなければ、人は身銭を切って本なんて買わない。売れる本は、マジョリティの大衆が抱える無意識の欲求や欲望を掴み取っている。売れる本は良い本であり、売れる本は無条件で尊敬すべきなのだ。

 自己検証、自己嫌悪、自己否定なき所に成長なし

・「あなたの一番のセールスポイントは何ですか」と問われれば、僕は「自己嫌悪です」と答える。自分が駄目になっていることを自覚できない人間は駄目だと思っている。

言葉を獲得しろ

・人々が何に幸せを見出し、日々の労働に耐えていけるのか。社会に対してどんな不満を抱いているのか。僕は本を受け取る人が何を感じているのかを日夜想像している。大衆の気持ちに対して鋭敏な想像力を働かせながら、最も人々に訴求する言葉をすくい上げて、強烈な広告を作るのだ。

 

この本の素晴らしさ、厚さ、見城徹さんという人の懐の深さ。素敵な本に出会えたと思いました。

たった一人の熱狂 (幻冬舎文庫)

たった一人の熱狂 (幻冬舎文庫)