OLお仕事日記

日常のこと、副業のこと、お仕事のこと、つれづれと書いています。

生産性を上げる?

生産性について考えたい。

若手社員と話すと、生産性の話を聞いた時に胸にグサッときている人が多くいた。残業が蔓延している会社に勤めているのだが、これが原因かもしれない。

 

生産性は、データの入力の作業があったとしたら通常1時間かかるところを、工夫して30分で終わらせたなら、生産性は2倍になる。といった考え方だ。

 

確かに、今勤めている会社は業務量がこなせたから終業ではなく、時間が終わったらし終業、となっておりフレックス制度も存在しない。

 

以前勤めていた代理店ではほぼ考え方が反対で、時間よりもいかに効率よく売り上げを立てるのか?ばかり考えていたように思う。

売り上げは 単価 × 件数 であり、

売り上げを伸ばすには、単価をあげるか、もしくは件数を伸ばすかしかない。

 

単価がこれ以上上がらない商品を扱っているなら、件数をあげることになる。

件数は 件数=対象リスト × 引き上げ率 と分解ができる。件数を増やすには、新規開拓し、営業先を増やすか、限られた営業先に足繁く通い発注回数を増やすかしかない。

 

どの項目を行うともっとも効率がいいのかは、会社ごとに異なるが、一様に売り上げをあげるには、できるだけ早く確実に数多くのことをこなすしかない。

 

こんなことを5年近く考えていると、口を開けば「コ・ウ・リ・ツ」「セ・イ・サ・ン・セ・イ」「ム・ダ」。ロボットのようになっていた。

他の社員の誕生日を祝うことや、バレンタインやホワイトデーなどの季節のイベント、ちょっとしたユーモアのある行動がだんだん消えていった。

 

だからこそ、業務上無駄と思えることもきっちりやる今の会社に来てからちょっと目から鱗が落ちた気分だったのだ。

セミナーのレポートをきっちり丁寧に作り込んだり、他の社員のために寄せ書きを作ったり。最初は「ほんと時間の無駄だな・・・。」と思っていたことが1年、2年と時間がたっていくと見方が変わって来た。こうしたこと1つ1つに努力することも大切だと感じるようになってきたのだ。

 

思い出すのは「エビフライの尻尾の話」。

エビフライは尻尾まで食べない人がほとんどだが、かといって最初から尻尾をとっておくと見栄えが悪い。そして味気ない。つまり、余分な食べない部分にもちゃんと意味があり、料理に彩りを添える大切な一部であるということ。

 

人生もエビフライの尻尾のようなものではないかと思っている。

売り上げは当然大切だが、生産性の概念だけではないと思うのだ。特に若者は。無駄なことを含めて、たくさんの業務をしていって、中には無駄なこともたくさんして。甘いのかもしれないが、そうやって仕事ができるようになるのも、一つの正解ではないかと思えるようになってきた。