「退職代行サービス」の是非を考える
今年の仕事も始まりましたね。
先週は、お正月休みの楽しい思い出を反芻するとともに「会社、行きたくない」とちょっと足が重くなりました。
そんな単語を入れて、なんとなくネットサーフィンをすると「退職代行サービス」の文字。いやいや、ジョークでしょ?退職って普通に辞めますって言えばいいんじゃないの?と思っていたら、このサービスガチでした。
調べると数万円でできるところから結構出てきました。こんなに流行っていたんですね。なんで流行っているのか、自分なりに考察してみました。
◆流行している理由
・辞めても次が決まりやすい
一番の理由は、有効求人倍率の高さではないでしょか。
厚生労働省のデータを見ると平成28年度から、求職者数よりも求人数の方が1.5倍近く高い状況が続いています。
これは・・・辞めても次が決まりやすいですね。
・世代間の違いによるストレス
次にあるのが、世代間による考え方の違い。特に情報量が一気に増え、学生時代のうちに携帯が普及してきたゆとり世代とそれ以上の世代を比較すると、仕事へのスタンスや考え方が大きく異なります。また、強く指導された経験が少ないので、ストレス耐性が少なく極端に低く、嫌われるのが苦手という人が多い傾向なんだとか。自分で退職を伝えることに、強いストレスを感じるのかもしれません。
◆どんな会社があるの?
退職代行型
退職の意思を会社に伝えるもので、その後の交渉は行なっていません。(これは法的に弁護士でないとできないそうです)退職に向けての相談と、退職の伝達。これが主なサービスのようです。
交渉・調整型
なんと弁護士事務所も退職代行サービスを行なっているところがあります。心強いですね。
◆まとめ:ただ辞めればいいというものではない。
「円満退社」っていい言葉だと思うんですよね。小心者な自身にとっては、もう会わないながらも、人間関係がめちゃ悪くなるのはやっぱり避けたいって思ってしまいます。
「次が決まっていてどうしても辞めなくてはいけない、でも辞めさせてくれない」「ブラック企業に勤めていてもう限界だ」など、どうしようもない場合、弁護士事務所のサービスを使うはありだと思います。
そう思っていても、ただやっぱり思うのは、代行までしてもらって無理くり辞めてしまうと、引き継ぎとか、会社でお世話になった人の想いとか、全部引きちぎって辞めることになってしまいます。終わりよければ・・・じゃないですが、最後の辞め方が悪いと途中頑張っていたことも誰にも伝わらないもの。これまで頑張ってきた自分の想いに対して、あんまりだなって思うんですよね。
だから、どういう風に退職サービス代行を使うのか、本当にそれでいいのか、じっくり悩んだ上で依頼するが良いのではないでしょうか。