OLお仕事日記

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破天荒フェニックスが面白い理由を考察しました

話題の破天荒フェニックス、読みました。ベストセラーになっているのも頷ける本でした!

 

破天荒フェニックス オンデーズ再生物語 (NewsPicks Book)

◆あらすじ

僕は、「絶対に倒産する」と言われたオンデーズの社長になった。
企業とは、働くとは、仲間とは――。実話をもとにした、傑作エンターテイメントビジネス小説。

2008年2月。小さなデザイン会社を経営している田中修治は、ひとつの賭けに打って出る。それは、誰もが倒産すると言い切ったメガネチェーン「オンデーズ」の買収――。新社長として会社を生まれ変わらせ、世界進出を目指すという壮大な野望に燃える田中だったが、社長就任からわずか3カ月目にして「死刑宣告」を突き付けられる。しかしこれは、この先降りかかる試練の序章にすぎなかった……。
企業とは、働くとは、仲間とは――。実話をもとにした、傑作エンターテイメント小説。 

◆破天荒フェニックスが面白い理由

・普通のビジネス書ではない

もうね1冊の中に天国と地獄が入っているんです。

倒産寸前の会社を田中社長が買取し、旧経営陣が退いてから、立ち直るまでのお話なのですが、絶体絶命のピンチが何度もきます。普通の小説ならば、ピンチ→助かる。ピンチ→助かる。と言った流れなのですが、破天荒フェニックスの場合、ピンチ→さらにピンチ。ピンチ→めちゃめちゃピンチ。とピンチが続くわけです。

例えば、かき集めた2000万円で起死回生の新コンセプト店舗をオープンしたのに、全然お客が来ない!財務を安定させるために何とか雑貨店と合併をしたのに、協力会社が全く協力してくれず、しかも内部に裏切り者がいた。みたいな感じです。

ドラゴンボールで言うと、セルと戦っている最中に、魔人ブゥが登場するみたいな絶望感でしょうか。(笑)ビジネス書って読みづらいと思う人が多いと思うのですが、この本は難しい言葉も少なく、小説のように楽しく読めます。自身は1日ほどで読みきりました。

 

・出てくる人がかっこよすぎて痺れる

もちろん著書の田中社長も素敵なのですが、その周りの人もとても魅力的に描かれています。オンデーズの再生だけでなく、人間模様も楽しめるって一度で2度美味しい感じですね。しかも実話を元にしていますから、実在すると言うのも驚きです。

 

「ありがとうございます。まぁでもそんなに心配しないで大丈夫ですって。今すぐ死ぬわけじゃないですし。それに手術すれば、かなりの確率で助かるみたいなんで安心してください。〜(中略)仕事は今まで通り、思い切りやさせてもらいます。せっかく薄型レンズ0円も軌道に乗ってきたところだし、まだまだこんな所で死ねませんよ」

高橋部長の所、今でも涙無しには読めません。バイヤーとしてオンデーズ再生を一緒に支えてきたものの、病気でこの世を去ってしまいます。こんなに仕事を愛し、最後まで前向きにやり抜く人ってそういないように思います。こうした人材によってオンデーズは支えられているんですね。

 

「だから私が、みんなから断られたもう1億も加えて2億出すと言っているんだ!」「何のために今まで皆んなで頑張ってきたんですか?アナタはまだ、こんな所でオンデーズを諦めちゃ絶対にダメなんだ!」

鯖江のメガネメーカーの藤田社長。資金ショートの絶体絶命の事態に登場し、オンデーズの未来を信じ2億を融資してくれた方で、穏やかな雰囲気の中にある強い意思を感じました。経営者という人は度胸があって、努力家でそれでいて、人に愛される人なんですね。痺れます。

 

・最後は大円団!

物語の王道は「ナルト」のように、弱い主人公が少しずつ成長していき、最後は夢が叶うということだと思います。まさしく、そんな感じになります。そう、絶対に潰れるピンチをなんども乗り越え世界進出を果たします。シンガポール、タイと次々に支店を出していきます。ここまで一気に駆け上がる感じるがたまりません。

 

◆まとめ:ベストセラーになるのもうなづける素晴らしい1冊!

自身はこれまで眼鏡をJINSで買っていました。眼鏡はどこのものもそんなに変わらないのかな、と。ただこの本を読んで、そんなこだわりとストーリーが詰まったものだったのか、と目から鱗が落ちる思いでした。(目から眼鏡がずり落ちる思い!)まだ読んでいない方はぜひぜひ。おすすめです。

破天荒フェニックス オンデーズ再生物語 (NewsPicks Book)

破天荒フェニックス オンデーズ再生物語 (NewsPicks Book)