書籍を3分でおさらい!ヤフーの1on1部下を成長させるコミュニケーションの技法
ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法を読みました。
少し前の本なのですが、これが結構面白いのです。
ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法
- 作者: 本間浩輔
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/04/28
- メディア: Kindle版
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まず、導入が漫画で書かれています。
こんな真面目っぽい本で、出だしが漫画だったのでいい意味で不意を突かれました。それでも難しそう!全部は読めないよ!と言う方に、2章までの内容を少し紹介します。
第1章 マンガで学ぶ1on1ミーティングの基本
・部下に充分に話してもらう
1on1の目的は部下の行動や経験学習を深めることを目的としています。そのため、部下は自分の経験を詳細に思い出して、言葉にして、深く内省することが必要だから。
・話は最後まで聞く
途中で話を遮らず、話を最後まで聞きます。部下は語ることで自分の考えが明瞭になり、深まっていきます。
・上司は先に自分の考えを言わない
1on1は評価のための面談ではないので、良い悪いの判断は避けて部下の思いや考えを深めるための問いかけを行います。これにより部下はだんだんと掘り下げて問題の本質を探っていくことになります。
・上司依存の関係にしない
部下自身の力で問題に向き合い解決方法のレパートリーを増やすことで、部下のピープルマネジメントが向上します。そのため、最初に自分なりの答えを持っていたとしても、グッとこらえて部下自身で答えを導き出せるように問いかけを行います。
・行動で終わる
問題に対しどのように向き合うのかを考えたところで、次の行動について部下自ら考えることを促していきます。実際には具体的な行動ができないかもしれないし、行動してもうまく行かないかもしれない。しかし、行動ができなければ次の1on1でなぜ行動ができなかったのかを振り返れば良いし、行動してもうまく行かなかったのならば、その理由を考えれば良いのです。上司はその支援者となり粘り強く部下に寄り添う。このような積み重ねによって考え、行動し、経験から学ぶ部下を育てることにことができます。
第2章 1on1とは何か?
1on1と今日のブログだけで10回以上書いていますが、これはどう言う意味かと言うと、1対1で行う面談をさします。1on1は「社員の経験学習を促進し、才能と情熱を解き放つ」ための手段だと本書には記載されています。
成長の7割は仕事の経験を通して行われます。でもただ経験をしただけで得られるものは限られます。その仕事の経験を自身で内省し、教訓を引き出し、新しい状況に適用することが大切であり、このPDCAを促進するのが1on1です。
「才能と情熱を解き放つ」と言うと大きく聞こえるかもしれませんね。ですが、ポイントは3つです。①いろいろな仕事を経験して、②上司や職場の仲間から観察してもらい③経験を振り返りながら自分の職業観について考えることと記載されています。そこで1on1の出番。部下がやりたい仕事の話をしたり、周りからのアドバイスをもらう場として活用したり、と部下の才能と情熱を引き出すことに繋がります。
タイプアップする手が疲れたので、チラ見せは2章まで。苦笑
この後も、具体的なポイントの紹介や導入ガイドなどが丁寧に記載されていました。
全体を通した感想
相手のためになることを、なるべく分かりやすく、かつ早く伝えたい。思いが強かったので「話を遮る」「先に結論を言ってしまう」をめちゃしていました。もう呼吸のようにしていました。苦笑
なので、この本を読んで「それは本当に相手のためを思うなら違うかも!」と気づかされました。そこで早速直そうと思って、実際にやってみました。するとすごく難しい。苦笑 つい遮ってしまいますし、つい結論を言っちゃう。
その奥に隠されているお話をうまく引き出せるよう、問いを重ねるには練習がまだまだ必要そうです。でもこれをしっかりしていくと、組織がいい方向に変わりそうな気は確かにしました。ぜひ多くの人に読んでほしい書籍でした。
ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法