ふるさと納税について考える。
Aさん「ふるさと納税ってほとんどタダで物がもらえる仕組みだよ〜!」
Bさん「えー、いいですね!やってみようかな〜」
先日のランチでの一コマ。何人かでディスタンスを取りつつお弁当を食べていると、ふるさと納税の話になりました。
そのときは何も感じなかったのですが、あとから考えるとちょっぴりモヤモヤしました。
ふるさと納税の仕組みって「なんとなく」で広まっているんだな・・・と。
いや、もちろんAさんの言う通りタダで物がもらえる仕組みはその通りなのですが。
・ふるさと納税は地方を応援する寄付
ふるさと納税は税収の少ない地方と人口が多く税収が多い都市部との格差をへらすために2008年からはじまった仕組みです。
他の自治体に寄付を行うと、事務手数料の2000円を超える金額が、翌年の住民税・所得税から控除・還付されるため、実質2000円の負担でこの制度を利用できます。
このときに地方自治体から返礼品として特産品をもらえるので、お得なしくみとなっています。
→ふるさと納税をすることで地方自治体を応援することができる。ここが本来の趣旨なのですが、勧める側も受け取る側もよくわかっていない、という点に違和感があったのだと思います。
・ワンストップ特例制度
制度ができてから数年は確定申告をすることで、控除・還付が受けられる仕組みでしたが2015年から「ワンストップ特例制度」が出来ました。これにより、条件を満たせば確定申告が不要となりました。(ワンストップ特例制度を利用すると、所得税の還付はなく、全額住民税からの控除になるはず・・・!)
これにより、一気に利用者が増えて、ものがもらえる仕組み。みたいなところが広がったように思います。
・地方へ税収が流れることで都市部は税収が減る
毎日新聞のニュースに世田谷区の税収が減っている記事が見られました。地方にお金が流れる仕組みとなるため、本来の意図したことではありますが、都市部で人口が多い場合その分費用はかかるわけで・・・小学校の建て替えや高齢者向け施設の整備への費用に不安が残るということが書かれています。
→本来なら自分たちの地域を整えるはずだった税金が、地方へ流れることで自分たちの自治体でのサービスが受けられない、といったことがあるかもしれません。
(自身の理解の範囲なので、違う点があるかもですが)
一部の側面がなんとなくで広まること。これがモヤモヤの正体でした。
ふるさと納税ってすごくオトクなので「もっと広まったらいいな」と思っていますが、こうした仕組み自体のことももっと伝わっていくと良いな、と思いました。
今日はこの辺りで。