泣ける映画(こんな夜更けにバナナかよ)
2018年年末に公開された「こんな夜更けにバナナかよ」を見ました。
最初の30分くらいはイヤミスかな?と思うくらい嫌な雰囲気だったのですが、ぐんぐん引き込まれて最後の30分は泣きながら見ました。
ネタバレ&感想を書いていきます。
▼あらすじ
鹿野靖明、34歳。札幌在住。幼少の頃から難病の筋ジストロフィーを患い、体で動かせるのは首と手だけ。人の助けがないと生きていけないにも関わらず、病院を飛び出し、風変わりな自立生活を始める。自ら大勢のボランティアを集め、わがまま放題。ずうずうしくて、おしゃべりで、ほれっぽくて!自由すぎる性格に振り回されながら、でも、まっすぐに力強く生きる彼のことがみんな大好きだった―。この映画は、そんな鹿野靖明さんと、彼に出会って変わっていく人々の人生を、笑いあり涙ありで描く最高の感動実話!
▼感想
最初の30分くらいは、ボランティアの人に「水!」とか「コーヒー買ってこい!」とか、横暴なんです。周りの人に感謝とかしないの?(おそらく最初は多くの人が鹿野さんは嫌な人だとおもったはず)
そんな姿を見た高畑充希が「障害者ってそんなに偉いの?」と怒ります。それがきっかけで鹿野さんが恋に落ち、彼女に手紙を買いたり、デートに誘ったり猛アプローチ。
でも手が自由に動くわけではないので手紙はボランティアに代筆してもらったり、一緒に行ったBBQではトイレまで間に合わず彼女の前で漏らしてしまったり。何をするにも誰かの助けが必要で上手くいかないことばかり。でも、弱いところも含めて自分をさらけ出すこと。周りの人に頼るところは思い切って頼ってしまうこと。そういう強さがだんだんと描かれていきます。
目標は英検2級をとって海外旅行に行くこと。
だんだんと体が不自由になっていく中でも、英語を勉強し、自分のやりたいこと努力を続ける鹿野さんの姿に影響を受け、周りのボランティアの人達の生き方も変わっていきます。
もしかしたら、次はないかもしれない。だからこそ、自分の言いたいことははっきりと言うし、やりたいことはやりたいといいます。
その一面が最初の嫌な態度だったと分かる頃には、もうすっかり鹿野さんのファンになっていました。笑(映画のタイトルもぴったり!)
難病を患っている方の生き方、医師やボランティアとの関わり、自宅介護のあり方、生きるとはどういうことなのか。この作品が多くの人に支持され映画化までした理由が伝わってきました。