世界一わかりやすい会計の授業、なんとか読み切れた!
林 總(はやしあつむ)さんの「世界一わかりやすい会計の授業」を読みました。
会計の勉強は英語のようなもの。知識として覚えたとしても、実際に使っていないと話したり聞いたりできるようにならないように、学ぶだけでは使いこなせない。
通常会計の本は開くとすぐに眠ってしまうのですが、 林 總さんの本は面白くて最後まで読むことができました!こうしたはっとするお話がいくつも入っているため、睡魔が襲ってきてもすぐに戻ってくることができました。
さて特に印象に残ったことを書いていきます。
貸借対照表は現金がどのようにあるのかを表している。
会社は現金を使って元気を稼ぐ存在だ。貸借対照表の右側には「どこから現金を調達してきたのか」が書かれている。左側には「その現金を何に使ったか」が書かれている。会社の利益は左側の資産全体で生み出したものだ。
貸借対照表を見る時にこんがらがってしまいましたが、会社の現金の内訳を表していると思うと、苦手意識がちょっと減りました。
回収した現金と投入した現金の差が利益になるため、在庫や売掛金は少ないほうが次に投入できる現金を増やすことができます。
キャッシュフローこそ会社の生命線。
キャッシュフローは1年間の現金の増減のことです。この動きを表した表がキャッシュフロー計算書です。
営業キャッシュフロー :本業で稼いだ現金。営業キャッシュフローの金額が大きい会社ほど安定的にビジネスが行われていると判断できる。
投資キャッシュフロー:固定資産に対する投資や売却に関わる現金を指す。企業の成長には継続的な投資が欠かせない。
フリーキャッシュフロー:営業キャッシュフローから投資キャッシュフローを差し引いた金額。自由に使えるお金。
財務キャッシュフロー:銀行借り入れや返済、社債の発行や償還、増資など会社がビジネスをするうえで不可欠な財務に関わる現金収支。
営業キャッシュフローや財務キャッシュフローで稼いだ現金が無くならないように経営していくことが大切であることが書かれていました。
昔つとめていた会社の社長に
「会社がつぶれるときはどんなときか知っているか?現金がなくなったときだよ!」と言わりました。これはキャッシュフローが無くなったときのことだったんですね。
こうした会計の知識の他にも、粉飾決算のやり方は3つしかない!、3000円のうな重と1000円のつけ麺屋さんはどちらが儲かるのか?といったお話が載っています。難しくはあったのですが、面白かったです。
他にも林 總さんの書籍の感想を書いています。興味のあるかたはぜひぜひ。