OLお仕事日記

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「早く正しく決める技術」は数字が苦手な人にもおすすめ

ライフネット生命の出口 治明さんが書いた「早く正しく決める技術」を読みました。

 ちょっと前の本なのですが、これが大変面白かったです。

早く正しく決める技術

早く正しく決める技術

 

 

早く決めるためには「数字」「ファクト」「ロジック」

・国語ではなく算数で考える

国語 アメリカの農作物を自分の子供に食べさせたくない。なぜなら農薬を大量につかっているから。

算数 1ヘクタールあたりの農薬の量を調べると、アメリカの土地は広大なので多くまいているように見えるが、農薬の量は少ない。

→算数で物事を考えないと結果が変わってしまう。

・元データにあたる癖をつける

他人の意見は無視し、一次情報(官公庁が出しているデータ等)にあたる癖をつけ、「数字」「ファクト」だけを見て、自分なりの意見を持つようにする。

例) 失業率が改善したというニュースを見た

→失業率 推移 で調べると出てくる記事に引用元がある。そのデータを見る。

昨年度から比べると失業率は良くなっているかもしれないが、5年前から見るとダウントレンドかもしれない。情報を正しく見ることが大切。

・タテとヨコで比較する

タテは時間軸で過去の数字と比べること、ヨコは競合と数字を比べること。数字はそれ自体ではあまり意味を持たず、他の数字と比べることでファクトが浮かび上がる。

・ファクトは「客観的な事実」

数字を見たら次はファクト。ファクトとは主として数字やデータから導き出せる客観的な事実のこと。複数の数字・データを組み合わせて比較し、相互検証が可能となればそのファクトは圧倒的な力を持つ。一人のお客様の声ではファクトではない。統計処理をして初めてファクトとなる。

・優れたロジックとは

ロジックとは数字、ファクトをもとに論理を組み立てていくこと。より多面的に数字・ファクトを見ているロジックのほうが強い。そうしたロジックを生み出すには、会議の場に素人(専門外の人)を入れる。そうすると異なる視点が出て、より深みのある内容になる。「好きか嫌いか」で判断しない。

・ロジックの見直し方

幹と枝葉に論点を分けて考えておく。

例)課題 プロ野球ファン減少を食い止めるアイディア

 若者向けアイディアを考えよう ・・・幹

 若者向けにお笑い芸人によるプロ野球のネット番組を作る ・・・枝葉

 大学生半額デーを作る ・・・枝葉

 子連れ半額デーを作る ・・・枝葉

 子供との交流イベントを開催する ・・・枝葉

→「若者向けにお笑い芸人によるプロ野球のネット番組を作る」が上手くいかなかったときに(枝葉が上手く行かなかった)、「若者向けアイディア(幹)」がだめだったにはならない。

・前提を疑う

数字・ファクト・ロジックを考える上で、「一般的な社会常識と思われていること」「過去の実績」「周囲の人の意見」などは「本当にそうか?」と疑ってみる。そうすることで、腑に落ちる解を導くことができる。

 

ちょうど今会社で出てきた意見についてもんもんもんと考えることがあり、どのようにして考えたらいいか迷っていました。

そこでこの本!数字・ファクト・ロジックの考え方があれば、なんとか乗り切れる気がします。読みやすい本だったので数字が苦手な人にもおすすめだと思いました。

 

早く正しく決める技術

早く正しく決める技術