OLお仕事日記

日常のこと、副業のこと、お仕事のこと、つれづれと書いています。

北野唯我さん「これからの生き方」を読みました。

「天才を殺す凡人」の北野唯我さんの新刊「これからの生き方。自分はこのままでいいのか?問い直すときに読む本」を読みました。

この本、前半は漫画でした。(読みやすい!!笑)

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小林希。29才・出版社勤務。副編集長。史上最年少の編集長就任を目指す。

 主人公は努力家でザ・主人公のような副編集長です。自分の意思が強く、気になることがあると意見を言わずにはいられません。そのため、社内で古株の先輩と対立してしまい、ついには自分で育てた企画も古株の先輩に譲ることになります。

挫折を経て生き方を見直し、またひとつ成長していきます。

漫画としてはベタな内容かもしれませんが、古株の先輩が企画を任せられる(思い通りにいかないことも描かれていて)現実に近い内容で、ビジネス本として楽しむことができました。

 

そして、後半は前半の漫画で描かれた人物たちをもとに、自分のタイプを分析していくお話になります。

この14個の項目はアメリカの心理学者、ドナルド・E・スーパー氏が提唱した14の労働価値という考え方を著者がアレンジしたものです。

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仕事に対して求めること、重要視していることを以下でチェックします。

そう思う ◎

まぁそう思う ○

どちらとも言えない △

そう思わない ☓

そうすると、自分が大切にしている価値観がよく分かるようになります。ちなみに漫画のキャラクターでどのタイプに近いかも見ることができます。

価値観は人によって異なり、他者との衝突は価値観が異なることで起きます。自分の価値観と相手の価値観を14個の質問を使って丁寧に理解することが衝突を避けることにつながります。

また、◎がついている項目が今の職場で満たされない場合、今の職場ですべてを満たそうとするのではなく、「分指して満たす」という生き方も素晴らしいのではないかと説かれています。(副業や趣味など)

 

そして、最後はこれからの生き方を書いた「生き方編」へ。

 

特に印象に残ったのは2つのコンビニのお話です。

阪神淡路大震災の時に筆者の家の近くに2軒のコンビニがありました。震災直後一つはお客が殺到するから値段を上げて販売したコンビニ、もう一つは困っている人が多いから値段を安くして販売したコンビニです。

被災から一段落すると、前者のコンビニは地域の人に嫌われすぐに廃業したのだそうです。コンビニの方の行動から、言葉は嘘がつけるけれど、長期的に見た行動・生き方は嘘をつくことができない、それが心理である。と書かれていました。

 

これがぐっさりとささりました。日頃の生き方がそのまま行動に滲み出てくるものなのですね。ずるいことも考えていましたが背筋が伸びる思いでした。これからどうやって生きるのか、エールを贈ってくれる良書でした。